天然ガス自動車概略史

事 項
1937 京成電気鉄道(京成バス)で天然ガス自動車試験運転。
1939 千葉、東京方面で800~1,000台の天然ガス自動車が走行。
1961 新潟交通の天然ガスバスが545台となり最盛期を迎える。その後、昭和46年には姿を消す。
1984 東京ガスで天然ガス自動車第1号を試作。(低公害車として天然ガス自動車が再度我が国に登場)
1990 8月 通商産業省資源エネルギー庁補助事業調査「天然ガス自動車実用化調査」開始。(~平成13年度)
1991 11月 「天然ガス自動車フォーラム」設立。
1992 4月 日本ガス協会に天然ガス自動車プロジェクト部を設置。
7月 通商産業省工業技術院補助事業「天然ガス自動車用充填機の実用化開発」で昇圧供給装置の開発開始。(~平成6年度)
1993 2月 天然ガス自動車が運輸大臣認定車扱いとなる。
4月 天然ガス自動車及び充填所に関する税制上の優遇措置(法人税、自動車税、自動車取得税の軽減)がとられる。
11月 公害健康被害補償予防協会「天然ガス自動車の実用化に向けての要素技術の開発に関する調査」開始。(~平成7年度)
12月 通商産業省資源エネルギー庁低公害自動車普及基盤整備事業としてエコ・ステーションへの補助事業開始。
12月 「自動車NOx法」の車種規制施行によりNOx削減強化開始。
1994 3月 高圧ガス取締法省令等改正により、天然ガススタンド基準等が導入される。
4月 通商産業省資源エネルギー庁補助事業「天然ガス自動車普及促進対策事業」開始。
12月 運輸省補助事業「都市バス先駆的事業」により、天然ガスバスが全国8都市で各1台導入される。
12月 総合エネルギー対策推進閣僚会議において、「新エネルギー導入大綱」が決定され、クリーンエネルギー自動車の導入促進がうたわれる。
1995 3月 ガス事業法省令等改正により、昇圧供給装置がガス工作物となる。
4月 消防法省令等改正により、ガソリン・軽油スタンドに天然ガススタンドの併設が可能となる。
12月 道路運送車両に保安基準の改正により、天然ガス自動車の大臣認定が終了し一般車両として、又低公害車として認められる。
1996 4月 通商産業省資源エネルギー庁補助事業「天然ガス自動車実用化調査」にてLNG自動車の開発着手。
4月 環境庁低公害車集中利用モデル事業が開始され、自治体による集中導入に補助がなされる。
1997 1月 天然ガス自動車の全国普及台数が1,000台を突破する。
4月 高圧ガス保安法(改正:高圧ガス取締法)省令等の改正により、天然ガス自動車用燃料容器の基準化と天然ガススタンドの設置合理化他の規制緩和が行われる。
12月 気候変動枠組条約第3回締結会議(COP3、京都会議)に合わせ、天然ガス自動車全国横断キャラバンを実施。
1998 2月 長野オリンピックにて、CNG車60台が活躍した。
4月 容器則の機能性基準化及びオールコンポジット等を含む新CNG容器基準の施行。
4月 経済産業省補助事業「クリーンエネルギー自動車普及事業」開始。(~平成23年度)
6月 一部天然ガス自動車のライン生産が開始される。
6月 「地球温暖化対策促進大綱」が決定され、導入費用補助、税制優遇、低利融資等によるクリーンエネルギー自動車普及促進がうたわれる。
11月 「天然ガス自動車実用化調査」として、LNG自動車、LNGスタンドの試作が完了。構内試験を経て、平成13年度に公道試験を実施。
1999 3月 高圧ガス保安法省令等が改正され、LNGスタンド及びLNG自動車用燃料容器の基準化が図られる。
11月 ケンゾー社デザインのNGV新シンボルマーク制定・発表。
2000 4月 日産CNG ADバンが日本初の超低排出ガス車(平成12年規制△75%三つ星)に認定される。
10月 パシフィコ横浜にて「国際天然ガス自動車会議・展示会 NGV2000」が開催される。
2001 1月 「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」が施行される。
7月 経済産業省、国土交通省、環境省が、1,000万台以上の低公害車普及を目標とする「低公害車開発普及アクションプラン」を策定。
11月 天然ガス自動車の全国普及台数が10,000台を突破。
2002 9月 車両総重量25tクラスの超低公害大型天然ガストラックを開発試作する国土交通省の「次世代低公害車開発促進プロジェクト」を開始。
10月 「自動車NOx法」が改正され「自動車NOx・PM法」が施行。
2003 10月 首都圏(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)でPM排出基準に適合しないディーゼル車の運行規制開始。
2004 3月 天然ガス自動車の全国普及台数が20,000台を突破。
3月 経済産業省補助による「高効率・超低公害天然ガス自動車実用化開発」完了。(平成13年度~)
2005 2月 国土交通省補助による「次世代低公害車開発促進事業」第1期完了。(大型CNG/LNGトラック)
10月 自動車排出ガス規制「平成17年規制(新長期規制)」新型車に適用開始。
2006 6月 天然ガス自動車燃料用容器の日本ガス協会基準が高圧ガス保安法の例示基準として新たに追加される。
12月 天然ガス自動車の全国普及台数が30,000台を突破。
2008 7月 北海道洞爺湖サミットにおいて天然ガスバス4台がシャトル運行され、環境に優しい車としてPRされた。
2009 10月 自動車排出ガス規制「平成21年規制(ポスト新長期規制)」新型車に適用開始。車両総重量に応じ一部は平成22年10月適用開始。
2010 3月 国土交通省補助による次世代低公害車開発・実用化促進事業第2期完了。(大型CNG/LNGトラック)
2011 3月 天然ガス自動車の全国普及台数が40,000台を突破。
12月 日本ガス協会にて「大型天然ガストラックの普及推進事業」として車両総重量25t車3台のモニターを開始。
2014 2月 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の一部が改定。ガス容器及び容器附属品を除いてUNECE-R110との整合・基準調和が図られた。
12月 建築基準法施行令が改正され、天然ガススタンド(一般則7条2項)における蓄ガス量の上限が撤廃された。
2015 7月 自動車排出ガス規制「平成28年ディーゼル重量車規制」施行。新型車への適用開始は平成28年10月、なお、けん引車は平成29年10月他。
12月 MPIエンジンを搭載した大型CNGトラックメーカー車発売開始。
2016 3月 給油所併設のL-CNGスタンド(京浜トラックターミナルL-CNGステーション)が開業。
2017 1月 危険物の規制に関する規則の改定。(天然ガスディスペンサーと軽油等給油ディスペンサーの同一アイランド上への設置)
6月 国連基準(UNECE-R110)の規格を取り入れた高圧ガス保安法および道路運送車両法の省令・告示等が改正・施行され、国際基準調和が実現。
2018 6月 環境省事業「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」にて、大型LNGトラックの実証走行が開始され、日本初のL+CNGスタンド(L+CNG大阪南港ステーション)が開所。
2020 7月 高圧ガス保安法関連「容器細目告示」「基本通達」が改正され、圧縮天然ガス自動車用車載容器の別車両への転載が可能となる。
2021 10月 いすゞ自動車が国内商用車メーカー初の大型LNGトラックを正式発売。
2023 12月 燃料容器の適用法規が、高圧ガス保安法から道路運送車両法へ移管され、これまで車検とは別に実施してきた容器再検査が車検の中で「容器再試験」として実施される。

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